1793

十一月二日。
七人の男女が世界から姿を消した。

いや、姿だけではない。
初めから存在していなかったかのように、跡形もなくこの世界から消え去ったのだ。

人々の記憶から男女は消えた。
私物も残っていない。
男女が現世に残した痕跡すら、全てが無になってしまった。

強制転移された血生臭い塔の中、七人の男女による歴史の再現が始まる——。

＊＊＊

ご閲覧ありがとうございます、文咲さくらと申します。

こちらの作品は、十八世紀フランスで起きた市民革命「フランス革命」を主題としていますが、実際にフランス革命に関わった人物を元にしたキャラクターは登場しません。
また、時代設定は現代、もしくは近未来ですのでご注意ください。

＊＊＊

一日一話、十三時に更新します。

＊＊＊

登場人物

・嘘つきな…続きを読む