人間、アンバランスでも、寄り添ったり寄り掛かったりして、何とか生きてる

のかな、と思えました。

どこかでゆるく登場人物達が繋がって物語が作られていて、カクヨムでは僕は初めて見たタイプです。

知らないふりして被害者面したり、会う口実に利用してみたり、思いきり頼ってみたり。
ひとりひとりが完全に倒れてしまわない様に、意識的にか無意識か、他人を使って自分を立たせている。
それでもいい、と慰めるメッセージにも感じるし、踏ん張って立っている人には、休めと優しいメッセージに思える。

この解釈でいいのか、分からないですけど『想像しよう』と書いている通り、いろんな事が想像できる懐の深い小説だと思いました。

想像することを、行間を読む、なんて言うけど、行間にたっぷり描ける人が居てこそ言えることなんだなと、改めて思いました。

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