概要
行進/更新しよう、待ち焦がれた世界の終わりへ。
企画系の保全用短編集。主に企画参加短編作品に加筆修正を加えたものを掲載して行きます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!硝子の様に繊細な、美しい想いや、 瞬間
それぞれの物語の中には、
別の世界に生きる人物たちが描かれています。
それは、時に間近な
現代の二人。
かと思うと、
もしかすると、近未来に生きる人たちかもしれない。
短編の中には、独自の世界が広がっています。
それでいて、共通する、
硝子の様に繊細な、美しい想いや、
瞬間が、閉じ込められている様です。
別々の人物を描きながら、
流れる、輝きは、
独特な世界観で、
どの短編にも、通じているものです。
緻密な知識から描き出される物語は
繊細で、通う人物の想いは、
触れると、消えてしまいそうに
美しいものです。
情報を得ると同時に、
物語に触れると、むしろ感情に触れます。
…続きを読む - ★★ Very Good!!数学的・宇宙的・「それでいい」
フェルマーの最終定理=「n≧3の場合、x^n + y^n = z^n となる、0でない自然数の組 (x, y, z) はニエット(ロシア語)」を追い求めた数学者の「総勢」は多いです。少なくとも変数nを証明しただけでも、n=4:元凶フェルマー、n=3:偉大なるオイラー先生。ソフィ・ジェルマンの定理に基づきディリクレとルジャンドがn=5、n=14の時の場合を証明。やがて100年経ち、谷山豊と志村五郎が例の「もしかしたら関係ないっぽいこっちとこっち、実は繋がってるんじゃね予想」をし(数学研究史を卑近化)、やがてフライ・セールのε予想が「谷やんとシムの予想を証明できれば、自然とフェルマー予想バキれる…続きを読む