自分の心さえ思うように舵取りできない。そんな心の不安定さをまざまざと見せつけられるような作品です。早く幸せになって!と祈りたくなりますが、そう簡単にはいかないのが、人間の心でありこの作品の魅力なのです。文章も会話も苦悩をこれでもかというくらい表現していて、読んでいるこちらの心までぐらつきそうになります。タイトルやキャッチコピーはその雰囲気を代表するフレーズになっているように感じます。それらの言葉に心がひきつけられてこのレビューを見ているのであれば、この物語の苦しみに思い切りひたれると思います。
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