君との出逢い


共通の友人の紹介で、若菜と出逢った。


おとなしく、実際の年齢よりはるかに幼く見えた彼女は、控えめに、僕の目を見つめた。好みのど真ん中だった。


そのまま、自然に付き合うことになって早々、酒の席で酔いの回った彼女は、僕に、こんな冗談のようなポロポーズをした。



『私…キミちゃんのことが、とっても好き。大好きだから結婚しよ!』


彼女に付き合って、かなりグラスを重ねていた僕も、思わずこんなことを言った。



『いいね!その勢いに乗った!イエーィ!』


『イエーィ!』


そしてまた乾杯。楽しい気分は最高潮。なにも怖くはなかった。


ただ、二日酔いで迎えた翌朝は、いくらか恥ずかしくなり、僕の方からもう一度、日を改めて申し込むと、彼女に伝えた。同じ状態の彼女も、ふらふらとしながら、でも、とても幸せそうに、笑って返した。



『うん、待ってる』




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