筆者の山形での暮らしの向こうに、なぜか読者の昔の姿まで見えてくる

筆者である南 伽耶子さんが綴る、昭和の山形の暮らしやお食事をテーマにしたエッセイ集です。

山形の文化や暮らし、様々な料理の話題に加え、筆者さんの子供の頃からご結婚されるまでのご家庭の様子が、割と赤裸々に綴られます。

へえ、山形ではそんな風になっているんだ、とか、そんな事があったのかあ、と、エッセイを読んでいるうちに、ふと、自分のところはこうだったなあ、あんな事があったなあ、と、いろいろと思い出しました。

山形のエッセイを読んでいたはずなのに、不思議なことです。良いエッセイとは、そういうものなのかもしれません。

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