不良な俺の趣味が女装な2件。

Croquis

第1話


 女装した俺がシズキとトモキと付き合い始めて2日が経った。たった2日しか経っていないのに、俺は2人のデートに付き合わされて疲れきっていた。

 今日だけは家でのんびり女装させてくれと2人にメールをして、許可を貰った俺は久しぶりに楽しむことにする。


 珍しくスカートと黒いニーソ、胸元が開いた服を来てスマホのカメラを起動しながら鏡の前に座る。

 スカートをちょっと捲って太ももを手で優しく握ると、綺麗な太ももの柔らかい肉に指がくい込んでエロくみえる。


「もう少し、もう少し」

 ギリギリまでスカートを捲ると、ついつい女性モノのパンツが見えてしまって興奮する。


「あっ……っあっっ」

 興奮して膨らんできた下半身がパンツに締め付けられ、それをすぐにスマホで動画撮影をする。


 ピチピチに肌に張り付いていたパンツの中に空間を作り出し、スゥスゥと風通しがよくなり更に興奮する。


「んぅ……」

 変な声を漏らしながら枕の横にあるローターに手を伸ばし、スイッチを入れたローターを小さなパンツで完全に勃起しきれずふにゃりとお尻側に曲がった男の象徴の裏側に当てる。


──ブブブブブブブ

「あっ……あっはぁっ……」

 気持ち良い、楽しい、撮られている、もしこんな姿を誰かに見られたら……。


 興奮も高まってきた俺は、パンツを脱いで股を大きく開き。スマホ画面の中の鏡に映る俺を見て更に胸を揉む。


「あんっ……シズッ……キッ……トモキ君っ……あぁつ、トモキッ君っっんんっ────っっ」

 全身を痙攣させながら、ドクッドクッと脈打つ下半身から手元にかかる暖かい液体を口元に持っていきペロリと舐める。


「んはぁ……苦い……」

「本当に凄いわね……」

「…………えっ!?」

 突然シズキの声が聞こえてきて振り向くと、顔を赤くしてじっくりとこちらを眺めるシズキの姿があった。


「なんでっここにっ!?」

「いやぁ、鍵が空いてたからこっそり侵入してやろうと思ってね」

「うっ……うぐっ……」

 賢者モードによって感情が分かりやすく出てきた俺は、恥ずかしさで横になったまま泣いてしまった。


「ちょ、ちょっと泣かないでよっ!? だって私達付き合ってるでしょ? 付き合ってるんならオ〇ニーなんて見るわよ! ね!?」

「見る訳ないじゃん……」

 折角1人で楽しんでいたのに、シズキに見られてしまって一気に気分が落ち込んだ俺はそのままの姿でベッドでふて寝する事にした。


「ね、寝ちゃうの?」

「シズキ嫌い……」

「きっ、嫌いにならないでっ! お願いっ? ねっ、私も一緒に寝るからさっ」

 ごそごそと同じ布団に入ってくると、両足を俺の足に絡ませてきた。


 あぁ、シズキの足は冷たくて柔らかくて気持ちが良いな。


「今日暇だから一緒に寝ていい?」

「…………分かった……今日だけだよ?」

 涙目のままシズキの方を見ると、嬉しそうに笑って抱きついてきた。


「マコちゃん大好きっ……可愛いっ……病んデレッ!」

「別に病んデレじゃないけど、また新しい設定作らないでね」

 俺とシズキとトモキの関係は、世間から考えたら異常だろう。でも幸せならOKです。

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