概要
誰も間違ってないから、俺しか間違ってないから……
俺、夏霞和真(なつかすみ・かずま)には、妹の実夏(みか)がいる。
俺が高校一年生、実夏が中学一年生になった夏休みのある日、それは起こった。
実夏が、交通事故に遭ったのだ。
実夏は頭を強く打ったものの、奇跡的に大怪我は負わなかった。
しかし、その後、最悪の事態が発生した。
目を覚ました実夏は――
記憶を失っていた。
俺が高校一年生、実夏が中学一年生になった夏休みのある日、それは起こった。
実夏が、交通事故に遭ったのだ。
実夏は頭を強く打ったものの、奇跡的に大怪我は負わなかった。
しかし、その後、最悪の事態が発生した。
目を覚ました実夏は――
記憶を失っていた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!記憶を取り戻す。それが本当の解決なのか
記憶喪失というテーマを用いて、「幸せ」と言う定義に対して問いかけてくる作品です。
記憶喪失ものと言えば、最後に記憶が戻ってハッピーエンド。しかし、よく考えれば「それまでの人格の存在意義は何だったのか」という事実に直面します。この作品はそこをよくとらえています。
家族は当然元の生活に、元に戻って欲しいと願います。
しかしそれはプレッシャーとなって、知らず知らずのうちに負担をかけていて嘔吐と言う形で表出しています。
この際食べていた料理は記憶を失う前に好きだったもの=家族が過去の彼女を押し付けているというメタファーとも取れます。
そして、家族のとった道は……果たしてこれが良いのか悪いのか、…続きを読む