MEMORY

作者 秋空脱兎

17

7人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

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記憶喪失というテーマを通して、「家族」というものが滲み出てくるような作品でした。

このストーリーに登場する家族の誰もが、親として兄としての「正解」は持ち合わせていない。でもみんなそれぞれの持ち場で一生懸命。

その姿を真剣に描いたからこそ、リアリティのある「家族」が自然と浮かび上がってくるのだと感じます。

そして一般的な記憶喪失モノとは少々異なる幕のおろし方も、面白い。

ぜひにとオススメできる作品です。

★★★ Excellent!!!

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家族としては、とりあえず命が助かりそのうち記憶も取り戻すだろうと安堵している部分もあると思いますが、記憶をなくした本人からしたら、家族だった人たちはまったくの他人であり、自分が気づかないうちに精神的にも辛くなっている。
結局記憶は戻っていないけど、この先良い方向にいけばいいなぁと感じました。

とても読みやすく、それぞれの心情が伝わってきました。

★★★ Excellent!!!

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記憶喪失というテーマを用いて、「幸せ」と言う定義に対して問いかけてくる作品です。

記憶喪失ものと言えば、最後に記憶が戻ってハッピーエンド。しかし、よく考えれば「それまでの人格の存在意義は何だったのか」という事実に直面します。この作品はそこをよくとらえています。

家族は当然元の生活に、元に戻って欲しいと願います。
しかしそれはプレッシャーとなって、知らず知らずのうちに負担をかけていて嘔吐と言う形で表出しています。
この際食べていた料理は記憶を失う前に好きだったもの=家族が過去の彼女を押し付けているというメタファーとも取れます。

そして、家族のとった道は……果たしてこれが良いのか悪いのか、答えの出さる事ではありませんが、本人が幸せと感じているのか。そこが重要となってきます。

多くのことを考えさせ、気付かせてくれました。