幕末。その風。そのにおい。

かの有名な新撰組を題材に、架空の主人公を据えて繰り広げられる幕末絵巻。
もう、文章が、とにかく、幕末。
どうしようもなく幕末。

こちらの作者さんは、非常に切れ味の良い、すっきりとしながらも熱い文章を書かれるのですが、もう、それがものすごく効果的にこの幕末という時代に寄り添っています。

圧巻。これはヤバイ。
何がヤバイって、すごくヤバイ。

あまり詳しくない方でも、すんなり入っていけるし楽しめると思うのですが、個人的には詳しい方にこそ読んでいただきたいです。
基本的な知識の量や深さもさることながら、独自の解釈で描かれる実在した人物たちの魅力たるや……!
特に、現在の最新話のメイン、新説・芹沢鴨ともいえる奥深い考察には舌を巻きました。
幕末の風、ぜひ、この作品で感じてください。

以下、完結に伴い、追記です。
う、うわぁあああ……うわぁあああああ!!!!!なんもいえねぇ……!!!!!
あれ、レビューなのに?レビューなのに!?意味なくねぇ!?
いや、何も言えなくなるほどの、素晴らしい作品だということです。
とにかく読んで!!最後まで読んで!!!!
そして見届けてください!!示すための、戦いを!!!!
生き様を!!力強い「生」の物語を!!!!!
そして、知ってください。
「夜に咲く花」。
その意味を。

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