映画化希望の超大作ミステリー

メディチ家が実質的な支配者として君臨するフィレンツェにて。
宝石彫金師としての腕を持つジャンニ、その弟子ミケランジェロ、粗暴な警官レンツォ。
ある日、ジャンニの友人であるヤコボが死体で見つかって……。

まるで絡まる糸を丁寧に解きほぐしていくような繊細で、しかし意表を突くミステリー。
ジャンニ親方の魅力的な人柄を中心に、細かく描かれ尽くされた人間模様は、まるで海外の連続ドラマのよう。

登場人物はかなり多いのですが、相互関係がセリフや状況説明でうまく綴られているので、あまり問題にならないです。
これだけの相互関係をパズルのように書き分け、ピタリとピースが嵌る爽快なミステリーは初めて読みました。

読み始めは少しずつ大事に拝読していましたが、50話を過ぎた頃から物語が自分の中でもぐるぐる勝手に回りだして……ページを進める手が止まらなくなりました。
危険です、先が気になって仕事できません・笑。

一気に3部に入ってしまいました、それだけの引力がある作品です。
出会えてよかったです!^-^

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