花の都フィレンツェで起こる事件! 複雑に絡まる人間模様!……そして人妻

皆さんこんにちは、ミケランジェロです。

自分は皆さんがよくご存知のミケランジェロではなくて、この小説に出てくるミケランジェロ(人妻マニア)です。

さてこの小説ですが、この僕ミケランジェロが中世のフィレンツェで推理に捜査に大活躍して、見事に殺人事件を解決するスリルとサスペンスの物語です!
今のはウソです……、僕は人妻好きの少年で、こともあろうに自分の義理の母親に懸想をして家を追い出され、花の都フィレンツェの宝飾職人ジャンニ親方のところへ修行に来ました。

そして今、フィレンツェでも貴族の人妻に恋をしそうになっています。

――父さん……、僕の性癖は一生治らないと、ここフィレンツェの都でも悟った訳で――

ちなみに今までの話は小説のメインストーリーにはほとんど関係無い話です。


さて事件のあらすじは大商家の老主人が教会で吊るされ、殺害されたことから始まります。
メインタイトルにもある「覚書」に秘められた謎でこの老主人は殺されたようです。

この物語の主人公の一人、僕の師匠である宝飾職人のジャンニ親方を紹介します。
とにかくジャンニ親方は口が悪くてズボラなオッサンで不真面目な中年男。恐ろしいことにフィレンツェ公であるコジモ様をアンタ呼ばわりする不届き者ですが、どうやら八人委員会というフィレンツェの警察機構に選ばれているようです。

そしてこのオッサン、失礼、ジャンニ師匠は犯罪捜査にうつつを抜かし自分の店を放りっぱなしにしているのです。

おかげで仕事の納期は守らないわ、フィレンツェ公から預かった大切なルビーを無くすわで、この僕が大変な目にあっています。
たまに仕事場にいるかと思ったらエロ本を読んでいるジャンニ親方、本当に当代随一の宝飾職人なのか疑わしい限りです。


そしても一人の主人公、僕はまだ会っていませんがレンツォさんという豪腕の刑事さんが出てきます。
元々不良少年だったレンツォさんは本当に強引な捜査をするのですが、根は純粋な人で正義感が強く仲間思いです。ジャンニ親方に爪の垢でも飲ませてやりたいくらいです。

さてさてレビューが長くなってしまいました。実はジャンニ親方とレンツォさんは「覚書」に絡むこの殺人事件をともに追っているのですが、まだ本格的に邂逅していません。
これから二人の邂逅が終盤に向かってどう事件に絡むのか皆さんに読んで頂きたいです。

そして僕の恋路はどうなるのか、いやあ人妻ってホントにいいものですね。

16世紀のフィレンツェから宝飾職人見習いのミケランジェロがレビュー致しました。

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