概要
あの、パチンコ店員芸人が帰ってきた!
カクヨムエッセイ実話実用コンテスト受賞作「ピン芸人ですが、パチンコ店員やっています。」ついに続編スタート!出版された第1作には載らなかった、はみ出した、それでもダークなエピソードがてんこ盛り。この男に休息はない・・・
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ついつい先を読んで、じんと来る。
パチンコ屋は過酷な職業だと、見ていて思う。
きらびやかな店内でも、ふと見ると疲れた顔の店員さんがいる。
いつの間にか、働いている店員さんが変わっている。
それでも、長い間変わらずに働いている店員さんがひとり、ふたりいたりするものだ。
1話1話がほどよい長さで区切られ、ついつい先を先をと読んでしまう。
過酷な仕事の中であらわれてくるトラブルや悔しさが、とてもよく伝わってくる。
あたたかな職場とは言いづらいし、楽しい職場とも言えない。
そうしたエピソードの数々は、ただツライだけのものではなくて、
きちんと最後には、人情味のある優しさや『救い』のようなものでじんわりとまとめてくる。
社会は…続きを読む - ★★★ Excellent!!!迫りくるリアル、そして感情。
恐らくこの作者さまは幾度もお笑いというステージに立って、どうすればお客さんに自分のコントが伝わるか精査を重ねてきたのでしょう。
この作品はお笑いとは違いますが、文章のなかでその経験が生きていると実感されられます。
少ない持ち時間で如何に相手を飽きさせず、その上きちんと自分の表現したい内容を盛り込む、そう言った工夫が小説の節々から感じられるんです。
ぜい肉を限りなく削ぎ落した文章量と構成にスッと作者様のいたその世界へ入り込め、そして言葉、思い、行動のひとつひとつが胸に突き刺さるように感動させられます。
ドロドロとした世界や感情があってこそ美しいものが光り輝いて際立つんですね。このような…続きを読む