この空が続く限り、どこへでもゆける

戦わねばならない時代に、戦う自分に誇りを持つ女性と、戦わない自分を信じている男性の、一瞬の交錯の物語。
互いに、互いの価値を認め合うふたりのあり方が、凜々しい。
読後、青空に十字に交差する飛行跡を幻視する。
いまは別々の場所で、別々の戦いを生き抜くふたりだが、いつかどこかでまた、その行跡が交差することもある……そんな気になる。
この空が続く限り。

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