やる気なし主人公の超過労働〜俺にこの仕事は向いてません〜

気づけば魔法が存在する世界に転生した主人公。しかし、別に世界の危機が迫っているわけでもなければ神様に会ってチートを手に入れた記憶もない。

ただの少年、ヴォーニッド・エルフマンとしてこの世界を生き、気づけば年齢は十八に。大学など魔法を学ぶ物好きしか行かないこの時代に、彼が選んだのは公僕の道だった。

「やっぱ公務員が一番安定だろ」

だが、彼の意思に反して回されたのは新たに立ち上げられた『警邏課』。俗に言う警察であった。

襲いくる激務の数々。追い討ちをかけるかのような個性豊かすぎる仲間達。果たして彼は、当初の計画通り怠惰な人生を歩めるのだろうか……。