とてもほのぼのとした、けれどちょっと不思議な日常を描いた珠玉の作品です。作品の根底にある温かな雰囲気がとても素敵で、個性的な登場人物たちのやり取りを追い掛けていくと新しい発見がありますよ。同タイトルの別作品を読んでからだとさらに楽しめるかと思いますので、気になる方は是非、併せてご覧くださいませ!
可部さんの、普通そうで色々と考えていたり、至らなかったり、自己の常識だけで発言したり……。相手があやかしさんでなくても、思い当たる節があります。あやかしさんの不思議な力や、個性的な性格の描写も楽しく、静と動で広島での行事を表現されるなど、ご当地ものとしてもとても興味深く読ませていただきました。
あやかしさんはあやかしさんの社会で今まで生きてきたわけで。人と重なってあやかしさん同士も顔を合わせて生活するには、色々と。地御前のセンターの静なのに賑やかな日常を垣間見られてほっこりしつつ、ほっこりだけでは済まないのが、可部さんのお仕事なのですね。頑張ってと素直に応援したくなりました。後編に続く最後の一文は気になるです!
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