夜空に咲く、世界一大きな言葉

恋人同士である二人。
しかし、どうにも浮かない彼に紗那絵も読者も暗雲が広がる思いで進み行く。

紗那絵の祖父が五尺玉に込めた思いを知り、気付き、花火がパッと夜空に散りゆくような余韻があります。

受験の悩みが渦巻く思春期の恋模様……かと読み進めていけば、まんまとやられました。仕掛けに騙惑わされてしまいますね。
ラストまで読み終えたなら、ぜひその余韻を残したまま冒頭へ戻ってみて下さい。物語の深みが増すと思います。

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