明日香岬の五尺玉

作者 エディ・K・C

86

30人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

 絶対、最後には読んで良かったと思えます。切ないラブストーリーなのに、話の展開の仕方が巧いので、ぐいぐい引っ張られてしまいます。物語のキーポイントとなる花火の話しも、その起源を知った時の主人公の想いもの表現も絶妙です。読んでいて切なすぎて苦しいのに、さらに後半にどんでん返しが待っています。ここで「やられた!」と思う事、間違いなしです。そして、二人が出した答えとは――――?
 気になる方は、是非ご一読ください。

★★★ Excellent!!!

作者さまの術にまんまと嵌ってしまう作品です。

皆さまが仰るように『やられた!』の一言に尽きます。この展開を、誰が予想していたでしょうか。

無駄がなく読みやすい、『カク』側からしてもとても勉強になる一作。

切なく淡い恋人同士の二人の関係と、お祖父ちゃんが作った五尺玉に込められた数々の想いは必見です。

ああ、これ以上書けないのが歯がゆい!

★★★ Excellent!!!

短編なのに深いです。
カフェを開くことを微かに夢見る少女、腕に縞模様の日焼けを残す恋人、花火師である祖父、まとめるのが難しそうなテーマが作者様の手によってうまくきれいにまとめられています。
ポイントになるのはカモミール、カモミールの花言葉は恋人に送るひそかなメッセージ。もしかしたら祖父は二人の成就を望んでいたのかもしれません。
これからの季節、夏の夜長にぴったりの作品です。

★★★ Excellent!!!

ちゃんと提示されているのです。
それは何かと訊ねられたら、いえ、答えるわけにはいけません。
ただこれだけは申せます。ぜひご覧になって、ご自身でお確かめくださいと。
「恋の話」ながら、こういう仕掛けが施されているとは、読了後にニヤリとしてしまいました。
短編とは、かくあるべき。そんなお手本の一品です。

★★★ Excellent!!!

恋愛ストーリーの流れの中に、本当に「大切なものは何か」を教えてくれる二つのレールが敷かれた短編☆

祖父の「年の功」が上手く表現されてる展開は、ラストに驚きと痺れを感じさせてくれる事でしょう。
岬から眺める五尺玉は視界良好。二人の「その先」も晴々と見えるような気がしました。

★★★ Excellent!!!

恋人同士、花火、祖父の託したもの
こんなフレーズが散りばめられた作品です。
ですが「なんだ、よくある話かな?」なんて思うと裏切られます。
それも心地によく裏切られます。
私がそうだったので、ぜひ読んでほしいと思える作品です。
思った以上にそこには深い流れがあります。
そしてもたらされる読後感の独特さ。
ぜひ読んで体験してみてください!

★★★ Excellent!!!

作者さまの作品は常々読ませて戴きましたが、いつもレビューまでお時間がかかります。
これは、余韻と、作品に込められた想いが広がって響かせるからだと思っています。
語彙や文法はさながら、行間に時間が流れる感覚を、もっと味わいたいと言いますか。淡々とした文体でありながら、どこかノスタルジーな持ち味は癖になります。

それはきっと。

イロイロな感情が込められているからなのでしょう。
ヒトを疎む気持ち、それを超える気持ち、流れに乗って幸せを掴みとる衝撃。決意、歩き出す想い、それぞれの未来を願う気持ち。

五感に訴えてくるのです。

どーん、とアレが上がった瞬間と、最後の台詞は、誰もを勇気づけるはず。強く書かれた言葉で、明日も頑張りましょう。
その言葉は、最初から読んでこそ味わえる言葉の符号。せっかくの言霊ですので、みなさまも是非、元気を貰ってみてください。

★★★ Excellent!!!

恋人同士である二人。
しかし、どうにも浮かない彼に紗那絵も読者も暗雲が広がる思いで進み行く。

紗那絵の祖父が五尺玉に込めた思いを知り、気付き、花火がパッと夜空に散りゆくような余韻があります。

受験の悩みが渦巻く思春期の恋模様……かと読み進めていけば、まんまとやられました。仕掛けに騙惑わされてしまいますね。
ラストまで読み終えたなら、ぜひその余韻を残したまま冒頭へ戻ってみて下さい。物語の深みが増すと思います。

★★★ Excellent!!!

とても胸に来る読後感でした。想いと思いが交差して終期する素敵な作品です。ラストで感情を動かされて欲しいので、余計な事は書きませんが、冒頭から先入観無しで読むことをお勧めします。何なら、あらすじも読まない方がより気持ちを揺さぶられるでしょう。
文句なくお勧めできます。 ★★★

★★★ Excellent!!!

揺れる恋心。青春のヒトコマ。そんな青春ストーリーと思って読み進めていると途中からヤラれます。
一筋縄ではいかない。この作者様。ここに持っていくのかと驚愕ものでした。

精魂込めた巨大な花火。そこに込められたメッセージ。鳥肌ものの美しいラスト。人への想い。世代を超えた想い。
そして神秘的な神話を絡めた、この土地の情緒あふれる描写。時を遠く過去から今へ繋げて、そして未来に。
点ではなく帯のような視点。幅のある多重の視点。ゾクゾクしました。
是非ともご一読を。

★★★ Excellent!!!

仕掛けありのストーリーは、エディ・K・Cさまならではのキレ味満載でした。ネタバレを避けるために、ストーリーについては言及を避けます。是非、時間に余裕を持って読んでみてください。

一つだけポイントですが、種明かしの前後に語られる内容は切ないです。が、それを綺麗にまとめるあたりが素晴らしいです。

ちょっと夜空を見上げたくなる作品です。みなさまも楽しまれてみてはいかがでしょうか? オススメです!