美しい空を彩る花火、秘められた祖父の思い。

短編なのに深いです。
カフェを開くことを微かに夢見る少女、腕に縞模様の日焼けを残す恋人、花火師である祖父、まとめるのが難しそうなテーマが作者様の手によってうまくきれいにまとめられています。
ポイントになるのはカモミール、カモミールの花言葉は恋人に送るひそかなメッセージ。もしかしたら祖父は二人の成就を望んでいたのかもしれません。
これからの季節、夏の夜長にぴったりの作品です。

その他のおすすめレビュー

奥森 蛍さんの他のおすすめレビュー1,070