ひとつひとつの林檎は、それなりの愛を知りて結実す

タイトルに書いた、好きなフランス語の諺が真っ先に浮かびました。主人公もヒロインもまた、林檎のように愛情を知って赤く染まり、結実したのではないか、と想像が膨らみます。

壮大で重みのある、それでも優しさが垣間見える物語を、この文章量で書ききってしまう筆致には感心頻りでした。

読後感も大変爽やか、林檎をかじったようです。

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