史劇にしてホラー

武則天という人物の恐ろしさを見事に活写している作品です。
この人のことは単に上昇志向が強いとか、政敵には容赦がない、といった言葉では捉えきれないものがあります。
この比類なき女傑がときにある種の弱さも垣間見せつつ、そして繰り出してくる最後の一撃。
これはもはやホラーでしょう。
ずっしりと重い読みごたえのある一作です。

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