憑依騎士道 ~幽霊の力を借りて民と国を救います~

作者 伊乙志紀

愛あり冒険あり涙あり。本当の勇気と強さを教えてくれる作品

  • ★★★ Excellent!!!

憑依や幽霊に因んだ作品は数あれど。
久しぶりに泣かされた作品がここにあります。

まずは人物描写。
どのキャラクターも性格・感情ともにしっかりとした個性があり
作品の中で生き生きとしています。
異世界転生によくある、ずば抜けたチート能力やルール無用の
ご都合主義はなく、魔法やモンスターも出てきませんが
物語の世界観、登場人物それぞれにしっかり作りこまれた設定。
これらがしっかりまとまっているので、感情移入がしやすく
この作品の魅力は十二分に発揮出来ていると思います。

安易に力に頼らない勇気と強さ、挫折しそうになっても
周りから支えられ、周りを支える少年の成長がとても好ましく
本当の意味での勇者像とはこうであると教えてくれる作品だと思います。

特にそれぞれキャラクターの感情表現がとても上手く
読み手の私もついつい感情が昂りホロリと泣いてしまったシーンも。
ネタバレになってしまうので詳細は触れませんが
子を持つ父親の葛藤は特に共感しやすかったので
涙ぐんだ後に「してやられたぁ~」と悔しかったです(笑)

戦闘シーンや陰謀・策謀の演出もうまく描かれていますので
読み手が置いて行かれることもなく、
最後まで読みきってしまいました。

もし書籍化されたなら購入したい作品です。
素敵な作品に巡り合えたことに感謝します。

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