夢見里 龍 -ゆめみし りゅう- と申します。 美しいものと暗い物語が好きです。その闇の根底にある、僅かな幸福や細やかな光に惹かれます。物語を読み、物語を書く…
忠興と珠の関係は、読んでいて胃が痛くなる。他人よりの承認なくば満たされない凡人からすれば、その拒絶にこそ美を見出すかの超人に感嘆し……まぁ、ああはなれないし、なりたくもないよなあ、とも思うのだけれ…続きを読む
登場人物がことごとく読み手に強烈な印象を与える、いくつもの炎が互いを煽りあっているような作品だと思います。忠興の激しくもねっとりとした狂愛、珠の冷ややかでいて苛烈な意思、伊也の一途すぎるゆえの憎悪…続きを読む
その数奇な運命と生き様、そして、辞世の句で世に知られる細川玉(ガラシャ)と、その夫、忠興が繰り広げる愛憎相半ばのものがたりです。戦国時代という時代においても、その苛烈な性情で知られるふたり。ふ…続きを読む
その死に様が語られる事の多い、細川ガラシャ。彼女の苦悩に満ちた生き様に、夫の狂気じみた愛欲が絡まる。日本史が動いたその瞬間に、丹後の片隅でやり取りされる意地と愛欲の応酬は、確かな歴史観に支えら…続きを読む
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