概要
学園の中心・姫を失った聖エルザに入学したのは〝3人の母親〟を持つ娘!?
聖エルザ学園を恐怖に落とし込んだ事件から30年。学園を支えてきた中心人物・姫こと白雪和子が死去した。その一周忌の日、奇しくも推薦入学が決まった〝クルセイダーズの娘〟ハルナは、ある密かな思いを胸に、姫の遺言をかなえるべくひとり探索を開始する。唯一の手がかりは『恋文屋ローレンス』という謎めいた言葉だった……!?
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!時を経たからこそ、再び出会えた。彼が彼女に。読者が「聖エルザ」に。
うんと幼いころ、あたしは愛に囲まれていた。
母さんがいて、ママがいて、おふくろがいて、
そして、3人の母親と同じくらいの優しさで、
あたしを見守ってくれる美しい人がいたんだ。
“3人の母親”?
それが非現実的だって、あるとき気が付いた。
彼女らの間に秘密とわだかまりがあることも、
その原因があたしに関わりそうだってことも。
──そんなふうに語る「あたし」の正体とは?
謎を解く鍵となる「恋文屋ローレンス」とは?
30年前に大いなる人気を博した10代向け小説、
『聖エルザ クルセイダーズ』の続編として、
松枝蔵人先生ご自身が筆を執られた本作では、
現実同様30年の時を経た聖エルザが語られる…続きを読む