時を経たからこそ、再び出会えた。彼が彼女に。読者が「聖エルザ」に。

うんと幼いころ、あたしは愛に囲まれていた。
母さんがいて、ママがいて、おふくろがいて、
そして、3人の母親と同じくらいの優しさで、
あたしを見守ってくれる美しい人がいたんだ。

“3人の母親”?
それが非現実的だって、あるとき気が付いた。
彼女らの間に秘密とわだかまりがあることも、
その原因があたしに関わりそうだってことも。

──そんなふうに語る「あたし」の正体とは?
謎を解く鍵となる「恋文屋ローレンス」とは?

30年前に大いなる人気を博した10代向け小説、
『聖エルザ クルセイダーズ』の続編として、
松枝蔵人先生ご自身が筆を執られた本作では、
現実同様30年の時を経た聖エルザが語られる。

一人称の多視点切り替えで進む物語、という
聖エルザらしい構成の作品世界に飛び込めば、
個性豊かなクルセイダーズと空手部の面々の、
彼ららしく40代後半になった姿と再会できる。

期間限定です。
4月10日までです。
気になるかたはお早めに。
どうぞお楽しみください!

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