大正時代の福岡県で、“変わったやつら”が、うどんとかしわ飯に舌鼓を打つ

明治の終わりから大正の初めごろ、
100年ちょっと前のことになるが、
霊能力が話題になっていたそうだ。

そんな時代を背景に描かれるのが、
奇術師一色天介を主役とする本作。
物語の舞台は、福岡県の西のほう。

実在の地名が登場し情景が描かれ、
登場人物は土地の言葉をしゃべる。
「奇談」ながらリアリティ抜群だ。

霊能力者に人外、未来人も交えて、
奇妙な物語は意外な方向へ転がる。
結末や如何に。その目で御覧じろ。