組織は、ひとが動いて出来ている

営業の丸井は、真っ直ぐな性格が災いして上司を怒らせてしまい、会社を辞めさせられそうになってしまう。その時、労働組合の委員長から「専従書記長」にならないかと声を掛けられた。一も二もなく引き受けた丸井だったが、前任者は突然辞めてしまい、具体的な仕事内容はまるで分からない。それでも、彼は新しい仲間とともに、手探りで仕事を進めていく。

労働組合という組織とは縁遠い業界にいるせいか、用語も法律も馴染みがなく、新鮮でした。主人公を含め、登場人物たちの存在感が素晴らしく、つい応援したくなります。対立する立場の人間も魅力的に感じられるのは、作者さまの筆力と思います。

物語は、スパイ映画のように盛り上がっていますね。最後まで楽しみにさせて頂きます。

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