異世界で出会う美少女は実は卵生で、脱いだらイロイロ違うかもしれない。

しばしば思うのだけれど。
あなたが書く「異世界」の対概念は「地球」なのですか?
ならばその「異世界」、単なる「別の惑星」ではないの?
(いや、惑星には限らず、恒星か衛星かもしれないけど)

異世界ファンタジーのあら探しをしたいわけじゃない。
作品世界に身を委ねて、たっぷり楽しみたいだけだ。
だからこそ矛盾が目に入らないように書いてほしくて。
でも、理詰めでやりすぎると、とんでもないよね……。

まじめに考えれば考えるほどドツボにハマってしまう。
そんな苦悩が書かれた本作、シュールにしてユーモラス。
本気でガッツリ悩んだからこそだよね、と思うと、
笑ってしまうと申し訳ないのだけれど笑ってしまう。

異世界ファンタジーが好きな人も苦手な人も、
ちょっと読んで「なるほど」と思ってほしい。
あるいは自作の異世界に行き詰まっている人には、
作品づくりの参考になるのではないだろうか。

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