「すこしふしぎ」で「かなりふしぎ」

カクヨムでも使われる
「すこしふしぎ」という形容の物語

――で、いいと思うのだけれど。

でも、「あり得ない話」なので、
やっぱり「かなりふしぎ」でもある、
そんな手触りのお話です。

寓話、とでも呼ぶべきの。

そんな不思議な空間が、
精緻な文体で描かれるのが本作。

淡々と、山場らしい山場も抑揚もなく、
(↑これはホメ言葉です)
静かに進んでいく。

主人公と青田さんのありようも含め、
その静かさがとてもいい。

とても、とてもいい。

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