第13話 お母さんとお姉ちゃんができる
プルムとの模擬召喚獣戦訓練を終え、俺とリンネはプルムと共にテラスに戻った。
「皆様、お疲れでしょう。紅茶を用意させましたのでこちらでお待ち下さい……」
俺達の心を見透かしたかのように、セバスチャンさんがテーブルに促してメイド達に合図送る。
さすがは出来る執事だ。
「うちの紅茶は王室御用達の品なんだから、心して味わいなさいよ!」
ふふんと、鼻を鳴らしてプルムは自慢げに胸を張る。
王室御用達って言葉だけで超レアな品みたいに聞こえる不思議。
やがて数人のメイドがティーポットやカップを並べてゆく。
カップに赤みがかった液体が注がれると、辺りにはフルーティな紅茶の薫りが漂う。
「わぁっ!なんか変なにおいがする!」
初めて嗅いだ紅茶の薫りに驚いたリンネの身も蓋もない感想にプルムも苦笑するしかない。
「あはは……、あんたリンネちゃんに紅茶も飲ませたことないの?」
「面目無い、男所帯、貧乏所帯なもので……」
さっそくリンネが初めての紅茶を口に含むと、
「げえぇ!にぎゃいぃ!!」
と顔をしかめる。まだ紅茶の味を理解するのは難しいだろう。
「こうして砂糖とミルクをたっぷり入れたら苦くないわよ」
プルムがリンネのカップに砂糖とミルクを入れて差し出す。
「うん、甘い!美味しい!」
今度はお気に召した様子だ。
「こちらの紅茶はカイル様がいらっしゃるという事で、プルム様が悩んだ末に選んだローズヒップティーです。こちらはプルム様自ら焼かれたリンゴのカップケーキでございます」
「セバスチャン!余計な事は言わなくていいのよっ!」
セバスチャンさんの説明にプルムは真っ赤になっている。
そう言えばプルムは子供の頃からお菓子作りが好きだったな。
俺はさっそくテーブルの中央に置かれたケーキスタンドのカップケーキに手を伸ばす。
きつね色のカップケーキはほんのり優しい甘さで、薫り高いローズヒップティーとてもよく合った。
「うーん!ケーキ、おいひいー!」
「相変わらず、プルムの作るお菓子は美味しいよ!」
「あ、ありがとう……」
俺とリンネに美味い美味いと誉められ、プルムは嬉しそうに微笑む。
夕焼け空の下、のんびりした時間が流れる。
「あ、そうだカイル。せっかくこっちに帰って来たんだし、今日は実家に戻るんでしょ?」
確かに今から列車に乗って王都まで帰るとなると、着くのは夜遅くになる。
普通なら実家に泊まるよな……。
「う~ん、実家かぁ……。どうするかなぁ」
俺は空を見上げてしばし思案する。
今は調度、父さんが隣国エル・アラム連邦に出張中だし、残った母さんに会いたい気持ちもある。
だけど実家には厄介なのが居るんだよな……。
「カイル、どこ行くの?じっかって何?」
聞き慣れない単語にリンネは不思議そうに首を傾げる。
「ああ、俺の父さんや母さんが住んでる家だよ」
「とうさん、かあさん?リンネには居ない人達……」
言葉の意味としては知っていても、よく解らない存在にリンネは複雑な表情を浮かべる。
召喚獣のリンネには親は居ないから、理解させる事は難しいだろう。
「卒業してから帰ってないんだし、リンネちゃんの事とか、報告がてら帰ってきなさいよ!」
「ああ、分かったよ……」
プルムの意見に従い、俺は渋々同意する。
ふぅ、実家に帰るのって安らぐどころか疲れるんだよな……。
実家には強烈な、アイツが居るから。
俺はプルムとセバスチャンさんにお礼を言ってシルヴァンティエ家を出ると、リンネを連れて見慣れた実家への道を歩く。
前に帰省したのは一年ほど前だけど、いろいろあったせいかずいぶん久しぶりに感じる。
やがて道の先に生まれ育った懐かしい我が家が見えてきた。
2階建てのごく普通の一戸建てだが、ガーデニングが趣味の母さんが世話をしている花壇には相変わらず沢山の花が咲いている。
「ここがカイルのじっか?」
「そうだよ、これからリンネを俺の母さんに紹介するからな」
コクンと頷くリンネの手を引き、玄関を開けて入る。
俺のただいまの挨拶に、すぐに母さんがパタパタとスリッパを鳴らして出迎えてくれた。
「お帰りなさい~。帰ってくるなら先に連絡くれたら良かっ……」
出てきた母さんが俺と手を繋いだリンネを見て固まる。
「カイルっ!あんたって子は、そんな年端も行かない女の子に、首輪つけて繋いでるなんて!そんな性癖に育てた覚えはありませんっ!」
あー、それがあったか……。すっかり忘れてたわ……。
「付き合うにしても、もっとノーマルな付き合い方があるでしょう!コリーもお兄ちゃんに何とか言ってあげて!」
と、母さんが俺の背後に向かって話しかける。
え?まさか……。
ハッとして恐る恐る振り返った俺の背後には、黒いイタリアンローブにグレーのチュチュスカートというモノクロ少女が不気味な笑みを浮かべて佇んでいた。
絹のような光沢をたたえた銀色の髪と透けるような白い肌。
まるで白昼の幽霊みたいなこの少女は俺の2つ年下の妹、ココ・ハートレイ。
通称コリー。
色白の肌に西洋人形の様に整った目鼻立ちが儚げな印象を与える美少女である。
……見た目だけは。
しかし、コリーの本性を知っている俺にとって、その姿は恐怖の対象でしかない。
思えば、幼い頃はいつも俺の後ろにくっ付いて来る、どこにでもいる可愛いお兄ちゃん子だった。
しかしその行動は小学校、中学校を経ても変わらなかった。
そして高校2年の春の日、靴箱で見つけた初めてのラブレターに心を躍らせて舞い散る桜の下に行くと、頬を桜色に染めて待っていたのが自分の妹だった時のショックは今も忘れない。
当然の如く交際を断られたコリーは兄の変質的なストーカーとなった。
こいつはいつから背後に居たんだ……。
「誰なの、それ?大きくなったら私がお兄ちゃんの恋人になるって、約束してあげたじゃない……」
無表情まま感情の籠らない声で問いかけてくる様が凄く恐い……。
「こいつの事は後で話すから。それと、勝手に宣言する事は約束とは言わないよな……」
家に着いて1分で精神的に疲れてきたよ。
「カイル、実家に連れて来たって事はこの子と結婚とか考えてるの?!でもこんな事、お父さんになんて説明すればいいのかしら~!」
「……まさかそんな訳ないよね、お兄ちゃんのお嫁さんは私のはずよね?」
勝手にどんどん話を進めておたおたと狼狽えてる母さんと、俺の耳元でそっと意味不明な事を囁くコリー。
どうすりゃいいんだよ、これ……。
俺はとりあえずリビングに母さんとコリーを連れていき、リンネの事を説明する。
「そう、召喚獣だったのね。人間そっくりだったから、お母さん早とちりしちゃったわ~!でも何だか娘が一人増えたみたい~。リンネちゃん、私の事お母さんって呼んでいいわよ!」
「えーと、じゃあ……、おかあさん!」
「あら!素直で可愛いわね~!コリーは小さい頃から無表情で可愛いげが無かったから新鮮ね~」
「……可愛いげがない……母さん、ひどい……」
リンネの事情を話しても母さんは呑気にはしゃいでいる。
理解があるのか、図太いのかは不明だが、一方のコリーは母さんの言葉に地味に傷ついているようだった。
そんなコリーはといえば、話を聞いて誤解は解けたが別の誤解が生じてしまった。
「……私、お兄ちゃんの事、信じてたから!やっぱりお兄ちゃんは私が大好き!」
なんか後半の文法がおかしくないですか?
「そうそう、カイルが居るなら夕食はあなたの好きだったローストチキンにしましょう!リンネちゃんの歓迎会も兼ねてね~。それで悪いんだけど、足りない材料買ってきてくれないかしら?」
久しぶりに母さんの手料理、しかもお高くて買えないローストチキンが食べられるのは嬉しいけど、また出掛けるのか……。
「……あ、私もお兄ちゃんと一緒に行く!」
コリーも付いてくる気まんまんで席を立つ。
「あらあら、大きくなってもコリーたらお兄ちゃん子なのね~」
と、超天然の母さんは娘の痛い程のブラコンも『お兄ちゃんが大好き!』くらいにしか思ってないらしい。
仕方なくコリーを伴い家を出た俺達は肩を並べて住宅街の坂道を下ってゆく。
この辺は小高い丘の上ということもあって、商店街や学校のある下の街への行き来には苦労させられたが、ここからの見晴らしは最高だった。
長い坂道を下り、慣れ親しんだ駅前商店街にたどり着く。
「……あ、このお店寄っていい?注文してたクッションが出来てるみたいだから……」
コリーが指さしたのは昔からある小さな洋裁店だ。子供の頃、ここのおばさんが俺達兄妹にお揃いの小物を作ってくれたな。
それにクッションなんて可愛いじゃないか。
偏執的な所はあるけど、やっぱりコリーも普通の女の子なんだな。
「じゃあ俺は先に店に行って頼まれた買い物してるから!」
洋裁店に駆けていくコリーの背中に声をかけ、駅前のスーパーマーケットに向かう。
いつものようにカゴの取っ手をリンネと一つずつ持ち、頼まれたものを探していると、後ろでリンネが大声をあげた。
「うわ!カイルがもう一人居るぅっ!!」
は?何言ってんだ?
と、振り替えると、そこには確かにもう一人の俺が居た。
え、何これ?まさかドッペルゲンガー?!死ぬの俺!
「……お待たせ、お兄ちゃん……」
その声と共に、もう一人の俺の背後からコリーがひょいと顔を出す。
コリーはもう一人の俺を後ろから抱き抱えていた。
「って、なんじゃこりゃー!!抱き枕かこれ?!」
もう一人の俺は、よく見ると俺の全身写真がプリントされた等身大の抱き枕だった。
「まさか、クッションって、これか?!」
近所の洋裁屋さんになんて物を注文するんだ!もうあの店のおばさんと顔会わせられねえよぉ……。
「あはははっ!カイルのぬいぐるみ~!ふわふわカイル!」
呆れる俺とは対照的に、リンネは面白がって俺の抱き枕に抱き付いてもふもふしている。
「……あら、あなたもこの『夜のお兄ちゃん』の良さが分かるのね……」
「うん、面白い~!これ好きぃ~」
なんか知らないが、肖像権を侵害された俺を差し置いて意気投合している。
「……なかなか素晴らしい感性を持っている子ね。特別に私をお姉ちゃんと呼ばせてあげてもいいわよ……」
「うん、ありがとう!お姉ちゃんっ!」
素直にリンネにお姉ちゃんと呼ばれ、コリーは顔を赤らめてニンマリしている。
無表情なコリーがこんな顔をするとは、よほど嬉しいのだろう。
いやっ、そんな事より……、
「おい、コリー!何なんだこれはっ!こんなもの作って何がしたいんだお前は?!」
「……え?これは『夜のお兄ちゃん』だよ。抱き枕だから、抱いて寝るに決まってる……」
何普通の事聞いてるの?みたいな顔で返された。
おかしいのは俺か?俺なのか?
「まずそのネーミングは止めなさい!それからこの抱き枕はすぐに処分しなさい!」
「……替わりに今日の夜から一緒に寝てくれるならいいよ……」
コリーは俺の姿の抱き枕をかき抱いて、くねくねしながら恍惚の表情を浮かべる。
これはもう何言ってもダメだ。この抱き枕で俺自身への執着が逸れるなら我慢しよう……。
こうして頼まれた買い物を済ませると、すれ違う人達の視線から逃げるように家に戻る。
……慣れ親しんだ商店街に買い物に行っただけなのに、なんでこんなに消耗するんだ?
やがてしばらくすると、母さんが腕によりをかけた夕食が出来上がる。
俺の好物のローストチキンは母さんの得意料理だけあって相変わらず旨そうだ。
「わあ~、料理がいっぱい!初めて見たぁ!」
テーブルに並んだ数々の料理にリンネが驚きの声を上げる。
「ちょっとカイル~。あなたちゃんとリンネちゃんにご飯食べさせてるの?育ち盛りなんだからちゃんと食べさせてあげなさいよ!」
貧しい中、あんなに頑張って育ててるのに説教されるの?!
『あたしだって一人で一生懸命子育てしてるの!たまに見るだけなのに偉そうに言わないで!』
って親に孫の子育てに文句を付けられたシングルマザーの気持ちが今解った!
童貞だけど!!
気を取り直して、母さんが取り分けてくれたローストキチンをほおばる。
表面はぱりぱり、中は柔らかくてジューシー。ハーブの香りが程よく効いて食欲をそそり、これならいくらでも食べれそうだ。
「ふわぁ~~。こんなに美味しいの、初めて食べた!」
え、確かに母さんの料理は旨いけど、そんなに俺の飯不味いのかよ……。
「今までろくな物食べさせて貰えなかったのね……。可愛そう。リンネちゃん、好きなだけいっぱい食べていいからね!」
「うん、ありがとう、おかあさん大好きぃ~!」
リンネの言葉にデレデレの母さん。
それにリンネも俺以外の人にこれほど甘えるなんて初めてだ。いや、もちろん俺の次にだけど……。
『母は偉大なり』だな。
たっぷり食事を堪能し、
「もう、おなかいっぱ~い」
と満足げに寝転がるリンネと自分の部屋でくつろぐ。
この部屋は大学に入るまで自分が使っていただけに、やはり落ち着く。
そこにノックの音と共に入ってきたのはコリー。
「……お兄ちゃん、お風呂沸いたから一緒に入ろう」
着替えやタオルを持って入浴の準備万端だ。
「わー、お風呂、私もはいるっ!」
「……じゃあ3人で入ろう」
って、勝手に二人で話を進めてんじゃねえ。
「うちの風呂はそんなに広くないだろ!俺はあとでリンネと入るから、お前は先にさっさと行ってこい!」
「……えー、リンネちゃんだけ一緒にってズルイ……」
コリーは口を尖らせながらも、呆気ないほど素直に部屋を出て行こうとする。
素直すぎるのがなんか気になる……。
「ああっ!ちょっと待てっ!」
もしやと思い、コリー抱えていたバスタオルを奪い取って広げると、そこには俺の顔写真が大きくプリントされていた。
また得体の知れないグッズの登場だ。
「ああん……、ダメっ!お兄ちゃん、私のお兄ちゃんを返してっ……」
妹が何を言ってるのさっぱり分からない。
「俺の顔をバスタオルにプリントして一体何がしたいんだお前はっ!」
「……バスタオルなんだから身体を拭くに決まってるじゃない……。お兄ちゃんの顔が私の濡れた全身を這い回って、恥ずかしいところまでやさしく拭いてくれるの……。拭いても拭いても濡れちゃう不思議……」
熱い吐息を漏らし、焦点の定まらない視線を宙に彷徨わせながらバスタオルを掻き抱いて身体をくねらせるコリー……。
もうダメだ……。これ以上放って置けない。
抱き枕の事といい、コイツの病気を治すには荒療治が必要だ。
こうなったら最終手段に打って出るしかない。
最終奥義、親バレの刑だ!
俺は腹を括ると階段を駆け下り、キッチンで洗い物をしていた母さんの目の前にタオルを突きつけた。
「ちょっと母さん!コリーはこんなタオル使ってるんだよ、何とか言ってやってよ!」
母さんは俺の顔がプリントされたタオルを手に取って広げ、驚いたようにそれをまじまじと見つめると、
「あら……こ、これは!……可愛いわね~!本当にコリーはお兄ちゃん子なのね~」
ああああっ!母さん、どうしてそう解釈するんだ?おかしいのはやっぱ俺なのかっ?
もうこうなったらあの抱き枕も見せてやろう!
あれなら娘がイケナイ道に足を踏み入れた事も気づくだろう。
俺は半ばヤケになってリビングから飛び出し、コリーの部屋を目指す。
意図に気づいたコリーが慌てて後を追って来る。
「……お兄ちゃん、ダメっ……。やめてっ……」
ふふふ、もう遅いっ!
コリーの部屋のドアを開けて飛び込む。
――その部屋の中の光景を見て俺は全てを悟った。
もう遅かったのだ……、何もかも。
コリーの部屋の壁全面に俺の等身大ポスターが貼られ、テーブルには俺の顔がプリントされたマグカップ、ベッドには俺の顔がプリントされた枕に俺の全身がプリントされたシーツ。
今日仲間入りしたあの抱き枕が目立たない程に、所狭しと俺グッズが並んでいた。
燃えていた心が一瞬にして凍りつく。
「ハァ、ハァ……。お兄ちゃん……、恥ずかしいから、ダメって言ったのに……」
背後ではコリーがモジモジと照れている。
やがて乙女が意を決して秘密を打ち明けるかのように、コリーは思いの丈をとつとつと語り始めた。
「……私ね、もうお兄ちゃんの事しか考えられないんだよ?いつもお兄ちゃんと一緒に居たい、一つになりたいの。だからほら、見て……」
そう言ってクローゼットの引き出しの中から丸められた布を広げて見せる。
それはちょうど股間に当たる部分に俺の後頭部がプリントされたパンティーだった。
これくらいの物はあるとは思ったが、なぜ後頭部?
「これを履いてね、上から中を覗くと……、お兄ちゃんの顔が私の恥ずかしい所にうずもれてるのっ……。あはぅ!」
なんと俺の顔はパンティーの内側にプリントされていたのだ。
現実はいつも予想の斜め上を行くものだ。
だがしかし俺の顔はこんな風に使われる為に存在してるんじゃないのに……。
両手で自らの肩を掻き抱き、火照った顔で甘い吐息を漏らしている手遅れの妹を残したまま、おぼつかない足取りで部屋を出る。
「……これ履くとすぐ汚しちゃって……。お兄ちゃんがこんなイケナイ娘にしたんだよ……、ねえ、責任とってよぉ……」
どうやら部屋ではまだコリーが盛り上がっているようだった……。
もう全て、忘れよう。
次の日、朝食を終えて王都に帰る俺とリンネを母さんとコリーが家の前で見送ってくれる。
「リンネちゃんにはちゃんとしたもの、食べさせるのよカイル!ついでにあんたもね……」
リンネのついでかよ!
「それとこれ、少しだけど持って行きなさい。リンネちゃんの事もあるから難しいかもしれないけど、就職もしないとね」
母さんが手渡してくれた封筒には幾らかのお金が入っていた。正直、涙が出るほどありがたい。
「コリーも資格取るって頑張ってるんだから、あんたも負けちゃダメよ!どうしても無理ならリンネちゃんと帰ってらっしゃい」
母さんはそう言うが、この歳で親のすねをかじる訳にはいかない。
リンネも養わないといけないし、とりあえず就職しよう……。
これまでの召喚獣の成長値
腕力 42 器用 51 俊敏 45 魅力 47 魔力 20 知力 59 社会性 52
これまでに通報された回数 6 回
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