終の日、きみに祝福を。

世の中色々便利になってくると、人間ってなんて言うか…

ホント、よく分かります！

改めて再認識出来ました、ありがとうございます😌✨

短編にも関わらず、この壮大な世界観の広がりは何なのでしょうか。これぞＳＦ！といった読後感。すばらしい作品でした。

確かに練り込まれた筆致に浮き彫りにされる人間という存在が愚かで愛おしくなってくる。

　この短編小説の破壊力を見てください。
　これが傑作と言うものです。
　もはや崇拝するレベルです。読んでしまえば部屋に神殿を作り、この小説を崇め奉ることしか出来ません。
　文章はかなり激しいですが、荒い部分など微塵も見えず、ダイレクトに脳髄を直撃し流れ込んでくるこの文字の嵐は、どこか神々しささえ感じさせます。

　この小説には、絶望があり、罪悪があり、支配があり、希望があり、困難があり、愛があり、傲慢さがあり、悲しみがあり、祝福があり、憎しみがあり、光があり、苦しみがあり、罪があり、赦しがある。
　それが怒涛の勢いで心に、脳に、大海の渦のように流れ込んでくる。

　驚くことに短編だ。信じられ…続きを読む

圧倒的な世界観で描かれる神話的終末世界は、そのテーマの通り、見事SFとの共存を果たしています。
時とともに終わり行く世界の描写は残酷で、同時に切ないまでに美しく、最後の瞬間まで飽きさせません。
この一万字足らずの文字数に凝縮された物語の密度は、さながら一本の映画のように完成されています。


これぞ終末世界。これぞ人の罪。その罰と救済。その全て。
読んで損無し。絶対オススメ。
この物語の誕生にこそ祝福を！

SFで天使だのといった単語を聞くとは思っていなかった。

しかし、健気である。
それはヒトに作られたがゆえか、彼女らの自発的な選択か。

天使の気持ちが、何となくわかってしまうよ。

あなたは大変なものを盗んで行きました。私の時間感覚です。

知らない単語とか概念が沢山あるのに、スッスッと水みたいにお話が頭に入ってきて、気が付けば飲みほしている。

で、実は蜂蜜酒という。

シュタゲが好きなので、こういうの好物なのです。

作者さんの並々ならぬ修練の結晶に、祝福を。

他のレビューでも書かれていますが、作者様の文は１万字が２万字に感じられる濃密さなんですよね。それはきっと、この短い中にしっかり計算した構成が練られているからでしょう。

主人公の独白と絶望的な世界と。外界と内面が綺麗に混ざりながら進んでいく展開に、２万字とも感じられた作品を５千字くらいのスピードで読み終わりました。
あれ、虚数空間にでも迷いこんだかしら。

にごたな作品のなかでも独自色が強く、レビューの難しい作品ですが、面白かったです。果たしてセイレーネたちの望んだ物とは......
黙示録との関連性が示唆されていますが、蜂蜜酒といえば世界最古の酒で、ケルト神話やクトゥルフ神話にもアイテムとして出てきますよね。その辺も関係があるんでしょうか。
作者の広い知識と深い世界観設定、疾走する筆力が存分に生かされた作品！

そしてなぜ人類は最初からああではなかったのか。
この結末に主人公の父親も、そして父なる神もきっと満足してくれるはずです。