この短編小説の破壊力を見てください。
これが傑作と言うものです。
もはや崇拝するレベルです。読んでしまえば部屋に神殿を作り、この小説を崇め奉ることしか出来ません。
文章はかなり激しいですが、荒い部分など微塵も見えず、ダイレクトに脳髄を直撃し流れ込んでくるこの文字の嵐は、どこか神々しささえ感じさせます。
この小説には、絶望があり、罪悪があり、支配があり、希望があり、困難があり、愛があり、傲慢さがあり、悲しみがあり、祝福があり、憎しみがあり、光があり、苦しみがあり、罪があり、赦しがある。
それが怒涛の勢いで心に、脳に、大海の渦のように流れ込んでくる。
驚くことに短編だ。信じられないかもしれないが、これは短編小説なのだ。
さらに言うと、私は後半のとある部分で、血が沸き立ち肉が踊るような最上級のカタルシスが身体の底から吹き上がってくる感覚を感じたのだ。そんな恐ろしい短編小説がここにある。(イエス!イエス!イエス!)
さて、未読でレビューを読んでいるならそこの君。
はやく本編を読むんだ。いえ、読んでください。
一緒に、この傑作を楽しみましょう。