星に、宇宙に、恋をして

宇宙に興味があった高校時代、超弦理論やホーキングの本を読み齧っていた。途方もない、果ても分からない、広大なその世界に想像を巡らせて楽しんでいた。
今思えば、それを「ロマン」と呼ぶのだろう。

この作品を読んで、なんとなくそれを思い出したのです。
観測し、分析し、名前をつけ、未来に希望を託す。
その様子が、比喩表現巧みな美しい文体で綴られています。
見果てぬ銀河に恋をして、今日もロマンを抱えて仕事をする人々の、優しい物語。

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