これは、とあるムニャムニャの半生を綴った日記である

 これは、日記である。
 無免許の教師、レンジという人物の日記である。
 もっとも、正規の学校が存在しなくなったあとの時代のことであるから、無免許という言葉自体が正確ではないのだが。
 彼がムニャムニャだったころから、現在のムニャムニャになるまで、どのようにドタバタしてきたのかが綴ってある……のだったら、ドキュメンタリーである。
 そうではない。これは日記なのである。
 彼の言葉で、彼が思ったことが書かれている。それが正しいとか間違っているとかいうことではない。彼がそのとき、何を感じたか、そこが重要なのである。
 無免許とはいえ、彼は教師なので、多少は説教臭いかもしれない。それはそういう人物なのだと思って、大目に見てほしい。
 何故なら、これは、幸せになるための秘訣を、多くの人に伝えるために書き記した愛を込めた言葉なのだから。

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