これは、とあるムニャムニャの半生を綴った日記である
- ★★★ Excellent!!!
これは、日記である。
無免許の教師、レンジという人物の日記である。
もっとも、正規の学校が存在しなくなったあとの時代のことであるから、無免許という言葉自体が正確ではないのだが。
彼がムニャムニャだったころから、現在のムニャムニャになるまで、どのようにドタバタしてきたのかが綴ってある……のだったら、ドキュメンタリーである。
そうではない。これは日記なのである。
彼の言葉で、彼が思ったことが書かれている。それが正しいとか間違っているとかいうことではない。彼がそのとき、何を感じたか、そこが重要なのである。
無免許とはいえ、彼は教師なので、多少は説教臭いかもしれない。それはそういう人物なのだと思って、大目に見てほしい。
何故なら、これは、幸せになるための秘訣を、多くの人に伝えるために書き記した愛を込めた言葉なのだから。