壊れても叩かれても再生し成長する、少年たちと未来の物語

 教師となった主人公が、自分と仲間たちの少年時代から現在までを綴る、というスタイル。
 教師らしいやさしい語り口調で話は進みますが、その内容は親に捨てられたり、金の涙を流したり、大恐慌に襲われたり……と驚きの展開の連続で、あっという間に物語の世界に入り込んでしまいます。

 そしてそれらを乗り越えた子供たちが、体だけでなく心も大きく強く成長していく。その姿を見届けるのがなんとも心地良いのです。

 そして様々な困難を乗り越えた先にあった、「わ、こう来ましたか!」というラストはびっくりです!

 ぜひ、多くの方に、この世界を体験していただきたいと思います。

その他のおすすめレビュー

玖珂李奈さんの他のおすすめレビュー250