あまりにも切ない、希望の光

柔らかな語りの中に潜む何か。それに魅かれて読み進めるうちに、胸が締めつけられるような切なさに襲われました。

印象的なのが、主人公の持つたくさんの手紙。
どの手紙にもそれぞれの顔があり、それぞれの思いが込められていて、少女と一緒に読み進めるうちに、この世界の現実を突きつけられます。
それは、あまりにも。

だからこそ、終盤の鮮やかさがくっきりと目の前に広がり、心の中に刻みつけられます。
読ませていただき、ありがとうございました。

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