縁談相手はくせ者少将⁉ 薫物づくりが得意な姫の、匂いたつような恋の物語

平安朝の世界と薫物(たきもの)作りが得意な姫。そんな雅な雰囲気の中、姫の咲良の前に現れた縁談相手は、一癖も二癖もありそうな人で……。

とにかく咲良と彼女の縁談相手、有馬が素敵です。この世界の「型」にあてはまらない、強い魅力を持つ二人。だから個人的に、物語のかなり序盤から「お似合いだから応援したい!」と思ってしまいました。

咲良の心情の移り変わり、有馬の言葉や行動から透けて見える想いの描写が本当に細やかで繊細で、どきどきしたりぐっときたり。

そして特に強く心を動かされたのは、咲良の「姫だから」「女だから」といった枠のようなものに立ち向かう姿。
これは、現代を生きる女性も共感することが多いのではないかな、と思います。

そして物語は意外な展開に……。
これからがとっても楽しみです!