概要
不本意ながら東宮御所に上がることになった近衛大将の娘・織衣《おりえ》は、父親に「お役御免になって来い」と言われて送り出され、寵妃の座を他の姫君たちと争うつもりはない。
ところが、「誰も選ばない」と宣言したはずの東宮がいきなり織衣のところにやって来た!
五人の姫君たちの愛はどこへ向かう? そもそも姫君たちに愛はあるのか?
望むのは地位か自由か、それとも愛か──。勝負好きな姫の巻き込まれ宮廷恋愛絵巻、はじまりはじまり。
平安調の和風ファンタジーです。
物語が小難しくならないよう文化や制度、慣習等をデフォルメしております。
史実と違う部分があるかと思いますが、ご了承くださいませ。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!選ばれたのは誰か?一癖も二癖もある東宮さまと五人の姫たちの女の争い!?
集められた五人の姫様たち。彼女たちに課せられたのは、東宮の妻として選ばれること。
しかし、この東宮さまなかなかのクセモノであります。
秀麗な美男子なのに無精ひげ。しかも女嫌い惟人《これひと》は妻など選ばないと宣言。
なんとも前途多難な先行きですが、五人の姫様たちも負けていません!
どの姫君も個性豊かな女性たちばかり……。
ヒロインの織衣《おりえ》もまたしかりで、近衛大将の父親から送り出されたものの、そもそも寵姫の座を争うつもりもないのです。
相手が東宮さまであろうとも、まっすぐな気質の織衣ははっきりとした物言いで相対します。これには女嫌いで妻を選ばないはずの惟人も織衣に興味を持っ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!しなやかな強さ、宮廷に咲く
史実の平安京にそっくりな、平城護国の都・玄武京。煌びやかな宮廷を舞台に繰り広げられる「御妻合わせ」。武家の娘であるヒロイン・織衣は、次の帝となる東宮惟人親王の妃候補として宮中に上がります。しかし織衣の父は武家の立場から宮廷の権力争いに深入りしようとはせず、「内裏を見てこい」「お役御免になってこい」と言って娘を送り出します。織衣自身も妃選びに興味はなく、早々と傍観者になることを決め込み、役目を終えてさっさと帰るつもりでした。
ところが当の惟人が「誰も妃に選ぶ気はない」と宣言したことから、物語は波乱のうちに幕を開けます。集められた五人の姫たちはそれぞれの思惑を抱えながら、予測不能な宮中の生活…続きを読む - ★★★ Excellent!!!姫君たちの駆け引きは、恋の駆け引きではなくて……
平安朝の和風ファンタジーです。
平安時代というと『源氏物語』が真っ先に浮かびます。
――が、私は、冒頭数ページで「なんじゃこりゃあ!」と投げてしまった、という過去があります。
だって、女性の良し悪しを論じているんですもの、失礼しちゃうわ! ――です。
そんな私でも『東宮さまは~』は、最高に面白い物語だと太鼓判を押します!
東宮さまは東宮さまで、事情があるために「妃を選ばない」と公言しているわけですが、妃候補として集められた姫君たちだって、それぞれに事情があって、「それどころじゃない!」。
駆け引きは駆け引きでも、恋の駆け引きではなく、自分の人生を賭けた駆け引き!
「東宮さまの寵愛を得る」こ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!女嫌いの東宮さま×勝負好きの姫、二人の思いはどこへ向かう⁉
女嫌いの惟人親王のもとに集められた、五人の姫君。
主人公の織衣をはじめとした魅力的な姫たちの、寵姫の座を勝ち取るための争奪戦が今、はじま……らない⁉
五人の姫にはそれぞれ事情があり、想いがある。そんな彼女たちの背景が丁寧に書きこまれていて、どの姫もそれぞれ個性的で、魅力的。
そのため、織衣以外の姫にも感情移入したり、はらはらしたりと、奥行きある読み方ができるのです。
織衣も、単なる勝負好きではなく、一本筋が通っており、理不尽には声を上げる。そして悩みながら成長し、深い想いも抱えています。
そういった心の動きが、とてもこまやかに描かれています。
こんなに素敵な姫ならば、東宮さまも……いやで…続きを読む