ありあまる魔術の才能を持て余し、ぐうたらする生活を切に望み。
父や弟と、円満な話し合いの末に、念願のニート生活を始めたハルシエ。
更には、ひとりでは何もできない彼のために、幼馴染ジークのお世話付き。
最高のぐうたら生活!
――というところに、舞い込んだ「相談ごと」から始まる事件です。
初めは、ハルシエのあまりのぐうたらぶりに呆れ返ることと思います。
しかし、読了後には、「ぐうたらこそ最高!」と思うこと請け合い。
ハルシエとジークの関係は、おそらく、BLとは言わないと思います。
けれど、危うさを感じるほどに、深い絆で結ばれています。
どうか、ふたりがいつまでも、心穏やかに、ぐうたらしていられますように。