人間が進化する条件が、このムニャムニャドタバタに込められている!

「人類」ではなく「人」として進化するための条件。
今あるものを分かち合い、大切にすること。
みんなで支え合い、助け合うこと。
だれに対しても親切にし、感謝すること。

作者様が考える “私たちが人として必要なこれらのこと” は、残念ながらすべての人間が持ち合わせているものではありません。
けれども、もし人間が「突然変異」と「自然淘汰」という進化論の過程を経て成長したならば、皆で支え合い、分かち合い、助け合う社会ができるかもしれない。

そんな願いを込めて描かれた、貧しい少年たちが寄り添って厳しい時代を生き抜くハートウォーミングな物語が今作です。
大人に裏切られた悲しさ、貧しい生活の中で見つけていく楽しさ、心ある大人との出会い、汚れた社会に対する小さな革命、挫折と新しい目標を見つけた喜び…
母親に捨てられた5歳のレンジが大人になり、教師となって子供たちに大切なことを教えようと自分の半生を振り返る中には、たくさんの喜怒哀楽が詰まっています。
レンジたちムニャムニャな少年たちのドタバタな活劇を辿りながら、あなたも人間として本当に必要なものが何であるか、ちょっとだけ考えてみませんか。

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