生きる力がここにある。ムニャムニャを大切に。

多くの人にこの作品を読んでもらいたい。レビューとは本来そういった目的で書かれますよね。私は更にプラスして作者様への感謝の気持ちも上乗せしたいです。

プロローグでムニャムニャが出てきます。この単語が魔法の言葉で作品のあちらこちらに出てきます。このムニャムニャに当てはまる単語は何でしょうか。明確な答えがあるようで、でも上手く見つからない。そんな不思議な熱い想いがありました。

某少年漫画のテーマは「友情」「努力」「勝利」です。ボーイズダイヤリーも同じテーマは入っていますが、それだけでは終わりません。この三つのテーマは面白い作品には必要不可欠な要素だと思います。しかし、それは高度成長期の時代。つまりバブル時代に培った感覚です。時代によって流行がありますが、その事態は読者の感覚的なものが多分に作用されているはずです。
私は大正時代の傑作小説を読んでも面白いと思う事が非常に少ない残念な感性ですが、それを恥じた事は一度もありませんでした。古い文学はその時代に生きた人々が評価し感動した作品です。技術的な事や人間の原点を突き詰める作品など関心を惹く面白さはたしかにありますが私を心から感動させるものは少ないのです。
繰り返すようですが、私の生きている時代が違うのですから、その時代を生きた人達とは感性が違うのです。

話を戻すとボーイズダイヤリーに付け加える要素は「ムニャムニャ」です。ここでもムニャムニャが出てきている!
大切な単語なので読者の皆様も覚えておくと良いでしょう。読んで頂ければどれほど大切な言葉なのかわかるはずです。
ここで私の解釈したムニャムニャがなんだったかは語れません。読んで感じ取って頂ければ幸いですから。



人と人が相手を思いやり、ともに助け合っていく。
とても単純で純粋な行動を忘れたくありません。そう思わせる作品でした。

作者様。ありがとうございました。

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