世界が美しいのは、色とりどりの「個性」があるからなんだよ

セフィーはアルビノとして生まれ、親からも充分な愛情を貰えずに育った美しい少年です。

そのセフィーが。
ひょんなことから男装の王シャムシャと出会い、国の王妃となるお話なのですが……。

壮大な歴史物語であり、政治の権謀渦巻くお話で。
朝からずっと一気読みしてしまいました。

一気読みしながら……。

物語の冒頭から最後まで、ずーっとセフィーに言ってやりたかった。
ずーっと励ましてやりたかった。

よく見てご覧、世界は美しいんだ、と。
この世界が美しいのは、個性があるからなんだ、と。
セフィーという個性があり、ほかにもいろんな個性があるから、この世界はいろとりどりなんだよ、と。
いろんな光があるから、世界は美しいんだ、と。

その言葉を。
セフィーは、ちゃんと、ご褒美としてもらいます。
死なず、耀いて、生き続けたご褒美を、この作者様はちゃんと用意してくださっていました。

セフィー、シャムシャ。どうぞお幸せに。

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