貴方は昼生まれ?なら良かった。夜生まれ…頑張ってください

出生した時間が昼か夜かで、人権もその後の人生も決められてしまう世界が舞台です。
夜生まれは制度上だけでなく、身体的にも太陽の下を歩めぬ運命なので、仕方がない部分もありますが、兵役で死獣という化物と戦わされ、命を危険に晒して生きるしかない。

それでも、人々の生活を脅かす化物との戦いや己の職務に誇りを持って生きる夜生まれたちは気高く美しいです。

が、彼らの決意を揺るがす事実が発覚し、夜生まれの少年少女たちは立ち上がる。

終盤の委員長の演説シーンがとにかくかっこいい。強く賢い女の子はそれだけで魅力的なものです。

そして、物語はある意味意外なラストを迎えます。

読みやすく、理不尽で不可思議な世界観に没頭できる良作です。

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