それはゲームではなかった――夢を喰らう現実が二人を引き裂く!

 ロボットゲームを愛し、ロボットのいる世界を夢見る主人公が、望まぬリアルのロボットとの出会いをしてしまう物語。
 若い主人公の恋心を引き裂き、彼らはどこに向かうのか。
 最初の方を読んでいるとき、このままロボゲーラブコメとして終わってほしいと願うが、それは叶えられない。

 独自の文体表現を駆使し、動きのあるロボット操作を見せるこの作品は独特だ。
 読み始めてしまうと、王道展開を見せながらも、オリジナリティある空気感を出そうとするこの作品から目が離せなくなるだろう。

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