あなたがいる世界はX? それともY?


SF、というか量子論とミステリが融合した、不思議な世界観。

「シュレーディンガーの猫」とは、猫が生きている世界と、死んでいる世界が同時に存在するということ。今ここにいる私も、別世界では既に死んでいるかもしれない。「私」というものの不確かさに、何だか心許なさを感じます。

また、無駄のないシンプルな文体、構成が見事でした。オススメの一作です。

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