ENDINGの一文目のためにこの物語はある。

めちゃくちゃ正直に言うと、これに星三つをつけるのは、二つの観点から言って正しくないのではないかと思う。大変失礼なことを言って申し訳ないが。

でも、しかし、であるにもかかわらず、このENDINGの一文目はなんというか、古き良き、と言っていいか分からないが、「良き」ミステリ論争を彷彿とさせて、気づいたら星を連打していた。あの例の問題に対して、ある意味愚直に捉えるとこういう話が発生するというのはすごく面白いと思った。たぶんこれはその問いのためにある物語なんじゃないかと思った。



これは完全に無責任な妄言だけど、そしてそうすることが作品の魅力をどう変えるかは分からないが、これで合理的な(つまり、極めて卑近な意味で)解決があったらとんでもない作品になったのではないかなという気もしたりする。でもそうじゃあないから良いものなような気もする。俺には分からないので、皆さんサイドでもぜひ考えて見てください。

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