「朝読でこんなもん読ませようとすな」という気持ちが俺の中学生心を惹く

 あとイメージカラーをピンクにすな。


 あんまりちゃんと「5分で読書」コンの趣旨を理解していないのだが、多分なんか朝活的な、朝の5分間読書とかがあって、そこで読むのに適した本を出すよみたいな話があって、その為の作品募集をしているみたいなことなんですよね。きっと。で、この「朝の5分間読書」ってどこでやるのかというと、多分小中学校とかですよね。これ職場でやってたら、絶対誰かTwitterで文句言ってると思うもんね。「退勤後の飲み会は職務ですか? 無給であれば失礼します」みたいなモンで、「朝の5分間読書とやらは勤務時間に含まれているのですか?」的な。いやでもこれが勤務だって言うんだったら別に文句ないのか。じゃあ単に可視化されてないだけかもしれないですね。

 なんの話だっけ? えっとだから、小学生とか中学生とかを相手に、「朝の5分間読書」みたいなのをやってる学校とかがある。そういうところに売り込みたい。ひいてはそういうところに出す作品を募集したい。良い話だと思うんですよ。で、その理念から言うんだったら「超能力探偵、神通力尾」はさわやかというか、俺読んだことあるんじゃあないかまであって、こう、児童書のエッセンスがあって面白かったんですよ(じゃあそっちでレビューを書けよ)(いやそうなんだけど)。とにかくそっちでいいじゃんと思うんですよ。



 どうしてこういうことになるんだよ……。

 これまあだから(ややネタバレ)、A軍団とG軍団が何かが最後の最後で分かるみたいな構成だったら、納得が行くところもあるんですよね。つまり、「仕掛け」「ギミック」があって、それをオチに持ってくるんだったらまあまあ分かる。そういう話も読んだことがある。意外な展開だ! と思う。

 ただその時の「意外性」ってのは、ある意味予想の範囲内なわけですよ。台風の進路で言うと、このまま太平洋に行って消え失せてくれそうに見えるが、ワンチャン茨城とかのあたりをかすめていくかもね、ほぼほぼ大丈夫だと思うけど、みたいな状況があったとして、実際に茨城をかすめていって納豆大不作みたいなのが「意外性のある展開」なんじゃあないかと思う。つまり、「あー思いつきそうだったけど思いつかなかった」みたいなのが「意外」だなあってなるわけ。

 この話、思いつきようなくないですか? ある? あるのか? じゃあこの世界はもう俺をはるかに置き去りにして成熟しつくしているな。俺は思いつかなかったです。で、こういう思いつかないのに俺は弱すぎるんだよな……。

 でもじゃあ何故「思いつかない」ものに弱いのかというと、それはやっぱり俺の中で年を取らずにいる中学二年生の俺がそれに引っ張られるからな気がしていて、って考えるとまあ、中学生が朝読むにはこれが最適ということになる。なるのか? 大丈夫か?? シンプルに分かりません。皆さんの評価を待ちたいと思います。そういうわけで、ぜひ読んでみてください。