広告を見たら無料で漫画が読めますみたいなサイトでよく見かけるゲームに、なんか数字の大小だけ比較して勝った負けたを決めるやつがあって、広告中では最終的に主人公っぽいキャラが負けるのであるが、何せ数字の大小だけで勝敗が決まるので、いや数が読めれば負けるわけないが? と思う。で、じゃあ俺がやったろうじゃん!! って思ったらこれは広告の思う壺だが、あまりに単純すぎるので流石にやらんかなって思ってやらない。
それはいいんだが、無限の知能を持つ人間にとっては、例えば俺が未だにやってるファイアーエムブレムヒーローズも「全く同じ」ことだと思ったりするんだろうかって思うのね。つまり、数が分かって大小もわかれば理屈で言うと勝ち負けも分かるわけで、あんま技術介入や運要素がないゲームはすべて、あの塔を渡って戦う広告に出てくるゲームと同じ扱いになる。
か? というとさあ。そうではないと思うんですよ。たとえば三目並べは一定以上の知能を持った2人がプレイすると必ず引き分けになってそんなおもろいもんではないが、じゃあ「数取」ゲームは? これもなんか時間かけて考えたら先手必勝とかになるはずだが、三目並べよりは面白いですよね。少し長持ちする。オセロまで行くと、実際はどっちか必勝なのかもしれんが相当楽しく間が持つようになる。
何が言いたいかと言うと、これは「悪意」の物語として書かれてるが、ホントにそうなのか? と問いたいと言うこと。いやそうなんだろうけど。つまりそのー、三目並べがあんま面白くないのは、「必ず同じ結果になる」からだが、実は極めるとオセロとかも「必ず同じ結果になる」わけよ。でもオセロはおもろいじゃあないですか。それと同じことがあるのではないか? と俺なんかは思うわけ。
いや別になんか、批判したいとか、誰かの肩を持ちたいと思ったわけではないんです。お話としてはよく出来ていると思うんですが、なんかそういうことをブワーっと思ったので書いときましたって感じですね。レビューという言葉の意味を辞書で引いてから出直して来たいと思います。
<以下ネタバレあり>
あと、同じ110円で買うなら『涼宮ハルヒの憂鬱』という話があるんですよ。随分前(本当に随分前で、5年前かもしれない、下手すると)に近況ノートでそんな話をしたと思うので、ご存知であるとは思うんですけど。