正確な表現は「より重篤」なのだが、適切ではないので、「いい話」にしとく

赤いきつねと緑のたぬきについてなんか話してください。ただしミステリは禁止。と言われた時、「なんでミステリを除外するんですか、別に幸せなミステリもありますが? つうか全ての物語は『物語』である以上なんらかの謎と解決を内包するので、全ての物語はミステリと言えるのだが? 『物語』はミステリの下位概念に過ぎないのだが????」と思う人間がいる。まあ、ちょっとした病気ですわね。

 ただまあ、軽症の人間は、まあせいぜい、「ぽい」話を書くくらいしかない。重症者は違う。

 本当にミステリを書く。

 これがどのくらい凄いかというのが、同じ病気の人間にしかわかんないのが口惜しいところであるが、これは本当に凄いんだぞ。なぜそう言い切れるかというと、俺もまあまあ考えたからです。なんとかミステリにならんかと。
 まー言うて厳しいなぁと思ってた所にこれですからね。褒めるしかない。褒めるしかないんだけど、これはだから「重篤だなあ」という感想なんですよね。病気が重い。病気の重さに感心してる。俺は褒め言葉のつもりで書いてるんですが、場合によっては怒られそうなので、「いい話でした」と言っておきます。これもまた間違ってない。

 とにかく凄いなと思ったので、皆さんも是非これ読んでください。ただ、(個人的には作者の時点でネタバレだと思うんだけど)「ジャンルバレ」もネタバレの一種かなと思ったんで、ネタバレ機能も使っておきますね。念のため。

 ※カテゴリエラーと言いたいわけではありません。なぜならミステリは全ての物語を内包するので……。