言葉少なでしっかりと描写されている刹那美しい作品。途中「風が見えていますから」の一言で私の中でも潮風の香りが蘇りました!モネの印象との対比も素敵です。読ませていただき感謝します。
他の方々もおっしゃっているように、風景描写が美しく、ときに独特です。また、末期ガンの患者と出会い、触れ合うことで、主人公の気持ちに変化があらわれているように感じました。人は、様々な出会いを通じて、少しずつ変わっていくものなのかもじれませんね。
あなたは、もし自分の寿命がわかっていて、死を迎える日が近づいていると知ったら――どこで死にたいですか?ある人の場合、それは、美しい海を見下ろせる、高知にある一軒の家でした。
こういった街をアピールする物語ってどうしても観光名所の案内だけが浮いてしまいがちだと思うのですが、これはうまく物語の中に組み込まれていると思いました。
街コン掌編もの。高知ネタがふんだんに盛り込まれたこの作品。高知のことはあまりよくは知らなかったのですが、こうして高知のことに触れることができ、少しだけ高知のことを知ることができました。物語としても、短い作品でありながらきちんとした構成であり、読み応えがあってよかったです。オススメな掌編小説です。是非どうぞ!
読んでみて、意外と自分も住んでいる街のことをよく知らなかったなと思い知らされました。当然、高知の事もよく知らず…でしたが、タイトルに惹かれて読み進めていくと、何となくですが、高知のことを少しだけ知れたような気持ちになりました。田中さん、天国でも笑っているといいなぁ。
名のある場所に行ったことがありますが、この物語を読んで、再び訪れたいと思いました。そして、もったいないと思ったのが、場所の説明だけになってしまっている所があります。文字制約のため、物語的には全てを書かずに一つに絞ってもよかったのかなぁとも感じました。また読みたいです、ありがとうございますo(^▽^)o
美しい情景描写が素晴らしい作品です。清々しくもどこか切ない読後感を残します。末期患者を受け持つ医師。自然溢れる美しい高知県。たとえ光を失ってもなお、最期を迎えたいと思わせる街に、一度足を運んでみたいと思いました。
はかなくも、あたたかい街コン応募作
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